分かりやすく
ていねいに。
生徒がつまずかないように。
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「生徒のみんな、困ったことがあったら僕ら先生にいうんだよ。
なんでもやってあげるから。」
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生徒想いのなんと素晴らしい先生なのでしょう。
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…なのだろうか?
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生徒が自ら四苦八苦しつつも格闘している姿を見ると
つまずいていると勘違いし
居ても立っても居られなくなって
「これはね、こうこうで、こうだから、こうなるんだよね。
・分かった?」
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教えた方は、生徒を救ったと思い、うっとり。
自己陶酔に浸っている先生、多くないですか?
教えられた方も、「なるほど」と思って、これまたうっとり。
この塾、サイコーだわー。
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お互いうっとりの関係のまま
事態はどんどん進行していく。
お互い「うっとり」という名の麻薬に蝕まれてることにも気づかずに。
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そしていずれ異変に気づくのである。
麻薬は切れる。
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あれ?
おかしいぞ。
問題が解けるようにならない。
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そう、先生がそばに付いて絶えず教えてあげないと何もできないのだ。
麻薬は切れたらまた求めようとする。
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余計な先回り、余計な手出しをされた子は、自力で考えて行動することがいつまでたってもできない。
お膳立てされないと何もできない子の未来は明るいですか?
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結果を早急に求めるのもわかるが、その行き過ぎは…
薬漬けにされて治るあてをなくし痩せた体合わせどんな恋をしているの
井上陽水
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