あの子は頭がいい

できる子を指して「あの子は頭がいい」「あいつはできる」という言葉。

そういう能力がはじめから備わっているようなことを思わせるもの言いだ。

だから何?

自分には無理とでも言いたいの?

あれは、ほとんどの生徒が学年末試験を終えた2月21日の日曜日。

その前日にこう声をかけた。

開けてあるので、来たい人はどうぞ。

もちろん、まだ学年末試験が終わっていない生徒は来るに決まっているし、実際に来た。

ところが…

おはようございます

来た。

本来来る必要がないのに。

午前中だけで帰るのかな…

あれ? お昼ご飯、用意してある…

ということは

午後もやる気だな。

その通り、午後もずーっと勉強。

夕方には帰るのだろうか。

いや、夕食食べてるし…

結局

朝9時から夜9時まで

実にいろいろな課題に取り組んでいた。

成績はいい子である。

実際、11月の定期試験では塾内1位だ。

周りからも「あの子はできる」と思われているかもしれない。

しかし、こういうみんながテストが終わって解放感に浸っているとき

バリバリ勉強しているということを知っているだろうか?

こんなところから「差」はついてしまう。

見えないところでの地道な努力。

終わった瞬間、それがスタート。

できる秘訣をまざまざと見せつけられた2月21日であった。
盛大な拍手を送りたかったが、シャイなもので、心の中で拍手しておいた。

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