通知表 結果判明
現中1,2は終業式も終わり、春休みへと入った。
ということで、学校の成績も出たのだが、
ふつう気にするのは「評定」。
5段階評価のアレだ。
中2については、公立入試のおける内申点の三分の一を占めるので、
もちろん軽視はできないのだが、
一方でもうひとつ、気にしておきたい箇所があるのはご存じだろうか?
主体的に学習に取り組む態度
通知表の各教科にそれぞれ
「主体的に学習に取り組む態度」
という観点があるはずだ。
評価の仕方は「A」「B」「C」となっていて、
この評価がどうかも気にしておきたいところである。
なぜか?
それは次の公立入試から選抜制度が変わるからである。
全員に対する面接は廃止 代わりに
新中3が受ける公立入試から、全員に対して行われていた「面接」がなくなる。
この「面接」、実はほとんどの高校は差がつくことはなく、形骸化していた。
だから歩実塾でも面接対策は全く行ってこなかった。
だから、廃止と聞いて、「でしょうね」くらいにしか思ってなかったのだが、
代わりに(とは言っては何だが)、
通知表の「主体的に学習に取り組む態度」が、今度から「数値化」されることになったのだ。
二次選考に影響あり
神奈川県の公立入試はまず定員の9割を
内申点+学力検査+面接(+特色検査)
の合計で選抜していた。
4つの比率は高校によって異なる。また、特色検査は上位校中心で実施。
これが一次選考と呼ばれる。
このうち「面接」がなくなるが、これは今までも差が出なかったので、大きな影響は出ないだろう。
定員の残り1割は、
学力検査+面接(+特色検査)
の結果で選抜していた。
これが二次選考といわれるものであり、
内申が一切問われないという点で、
ある生徒にとっては救われる選抜方法だったのだ。
この二次選考が次からは
学力検査+「主体的に学習に取り組む態度」(+特色検査)
と、内申がこれまで全く加味されなかったところに、内申の一部が入ってくることになったのだ。
さらに差のつかなかった「面接」と違って、差はつく。
評価Aは3点、Bは2点、Cは1点と数値化され、
9教科で27点満点。
学力検査が500点満点で、かたや27点満点なんだから大したことない?
それが案外、そうでもない。
シミュレーション
Aくんは、学力検査が380点、主体的に取り組む態度が22点だった。
Bくんは、学力検査が360点、主体的に取り組む態度が27点だった。
これまでだと、そのまま学力検査の結果でAくんが合格。
しかし、次年度からは主体的に取り組む態度が加算され、そのまま足せば
Aくん➡380+22=402
Bくん➡360+27 =387
やはり、Aくんが合格。
しかし、これまで学力検査と面接の比率が8:2であったことを考え、
同様に学力検査と主体的に取り組む態度を8:2、合計1000点満点にして考えると
Aくん➡608+163=771
Bくん➡576+200=776
学力検査での20点の差を逆転してBくんが合格ということになる。
この「主体的に取り組む態度」は3年次のものを使用するということだが、
いまのうちからどうであるのかは気にしておきたい。