中学生の通知表の評点のつけ方は以下の3つの観点をA゜・A・B・C゜・Cの形で評価し、それぞれ数値化して、その合計点で決める。
①知識・技能
②思考・判断・表現
③主体的に学習に取り組む態度
以下はそのサンプル例。
上の例からすると、Bが1つでもあったら5は取れないことになる。
例えば、定期試験では高得点(知能・技能に加え、思考・判断・表現も問題なし)なのに、「主体的に取り組む態度」に問題ありとされ、Bと判断されると、4となるわけだ。
※3つの観点はそれぞれ連動しているため、ACCなどの極端な並びはあり得ない。
で、ここから本題。
賢いんだけど、先生から嫌われていて、内申が取れない場合、この先どうなるのか?
これを考えておきたい。
このタイプ、そこそこ頭はいい。
だから、定期試験レベルであれば高得点。
しかし、地道に努力をするタイプではないので、
だから、「主体的に取り組む」で低評価なのだ。
ある一定レベルを超えた難しい問題になると、
めんどくさがって、すぐに放棄してしまう。
早慶附属など難関私立は学校で学習する範囲を逸脱して入試問題は出題される。
内申が取れないからといって、
内申をほぼ加味しないこちらの路線に行こうとしても、壁にぶち当たる。
そして、その壁を乗り越えるだけの粘り強さはないので、行き場を失う。
では、公立高校へ向かうとどうか?
もちろん、内申が加味されるので、この点で不利。
さらに、内申不要だった「2次選考」の基準が、次の入試から変更され、
「主体的に取り組む態度」が大きく関与することになったので、
この点でも不利。
トップ校?
あぶない、あぶない。
とてもじゃないけど、勧められない。
それでも、公立の入試問題はいたずらに難しいわけではないので、
そこそこの高校には行けるのかもしれない。
しかし…
高校入学後に待ち受けている学習内容とその量の多さに
唖然とし、
やってらんないとなって、
結局、勉強を放棄する可能性は高い。
だからこそ、そんなご家庭は
先生に嫌われちゃってるのよね
で開き直ってないで、
地道に努力する大切さを教えるべきだとは思うけど、
そして、
態度に難ありだからこそ、粘り強い働きかけが必要なのだけれど、
結局、
子どもの好きなようにとか
子どもの意思を尊重してとか言って
放置することの何と多いことよ。
前にも書いたように「子どもがそうなっているのは、親がそうなるように育てたから」なのである。