とある生徒。
1日たりともノー勉の日は作らないと心に決めた。
勉強しない日は、
それは彼にとって死を意味する。
そこで人生が終わる。
どんなに疲れていようと、
誰からいろいろなことに誘われようと、
勉強は絶対にやる。
家族旅行のときだってやるに決まっている。
それは勉強しない理由にはならない。
車での移動中は、
人差し指を鉛筆に見立て、
宙に英単語を何度も書いた。
ノートがなくたって、書き練習などどこでもできるのだ。
また、彼は周りを差をつけるのは、
周りが勉強していないときだと分かっていた。
だから、GWだったり、お盆の時期、さらにお正月など、
敢えて普段よりも早起きして、
勉強に励んだ。
周りが始動していないときから、バンバン勉強するのはとても気持ちいいものだ。
それによって、勉強はさらに気持ち良いものになる。
そして、勉強はどんどん加速していく。
圧倒的勉強量。
入試ごときで不合格などありえはしない。
問題は高校生になってから、自分より勉強している奴が現れるかどうかだ。
そんなことを思うと、うかうかしてはいられない。
まだ見ぬライバルを想定し、やり抜くしかない。
そうやって積み上げた中学生時代。
彼はノー勉を全うし、
圧倒的学力を持って、
主席合格。
もちろん、高校入学後も、その量を稼ぐ勉強で、学力に裏切られることはなかった。
そんな彼のモチベーションは一つだけ。
ここではない、より高いステージで戦いたい、
それだけだった。
難関高校、難関大学に行くやつは、
基本勉強漬け。
そこまで勉強しなくたって大丈夫だよ、みたいな声?
そんなもん、一笑に付して終わりだ。
とことんやる。
それが上を目指す奴らのメンタリティなのだ。