うちは、公立志望です。付属校? 私立高校? 考えてないです!
うちは、大学付属校希望です。公立? うちは付属校がダメなら、私立の進学校を考えています。
以上のような、大まかな方針、方向性が決まっていると、指導は大変やりやすい。
なぜか?
絞れるからである。
これ以上は必要ないよね、と取捨選択ができるからである。
公立志望であれば、一定ライン以上の英数の高度な知識は不要だし、
付属校希望なら、英数は細かいところまで詰めないといけないが、逆に理社はそこそこ(←全く不要とは言わない)でかまわない。
力点の置き方が変わる、と言えばいいだろうか。
それなのに、
公立もいいよね、私立も捨てがたいよね、というのは
これは必要、あれは不要という取捨選択を不可能にする。
能力がものすごくすぐれているのなら(どんな模試でもダントツのA判定など)別だが、
そうでない限りは、
あれもこれもと手を広げ過ぎるのは、結局、中途半端に終わり、共倒れの可能性が高くなる。
いろんな問題集に手を出し、結局身につかないのと同じ。
そうならないためには、将来の進路に対する方向性は早々に決めて、
不要なものは大胆に捨て、
残ったものに集中して取り組むのが得策なのである。
入試においてはこのような戦略が大事になるが、
戦略とは捨てること、と考えておいてもいい。
頑なな完ぺき主義は身を滅ぼす。
早慶志望なのに、理社が完璧でないと気が済まないとか、ね。