①The bookで始まります。最初に出てくる名詞が主語になりますから、これがSです。
つぎに、whichとありそのあと、SVと続きますが、これは主格の関係代名詞でしょうか、それとも目的格の関係だ名詞でしょうか。
例えば、the book which I read yesterdayとあれば、whichは関係代名詞で、先行詞であるthe bookを代入し、しかるべき位置に戻せば、元々、
the book + I read the book yesterday
だったということが分かります。
the bookは後ろの文ではreadの目的語なので、whichは目的格です。
さて、今回の場合、先行詞を関係代名詞の代入して、もとの文を復元するとどうなるか、考えてください。
the book + she said (that) the book was easy
とできたでしょうか?
とすると、このthe bookは後半の文ではthat節の中の主語となっています。
ですから、このwhichは主格なのです。
訳は「その本←彼女がその本は簡単だと言った」から考えましょう。
それさえ分かればあとは説明はいらないかと思います。
②He foundとSVからのスタート。普通なら、「何を」見つけたの?と目的語を予想しますが、
直後に来るのは in the bookです。
前置詞句は副詞句か形容詞句のどちらかですので、これは目的語ではなく、
さらに前に名詞はないので、副詞句だと分かります。
the bookという名詞のあとはhe was reading とまたSVが続きます。
名詞+SV
これは普通、関係代名詞目的格の省略と考えて、SVは前の名詞にかけて訳します。
そのあとにようやく、a pictureと来ますが、この名詞の役割は何でしょう?
それが、foundの目的語なのです。
要するに、「彼は写真を見つけた(第3文型)」、これがこの文の骨格です。
続いてof a person とまた前置詞句ですが、これは前の名詞に係る形容詞句。
さらに再び
名詞+SV
の形になり、関係代名詞の省略と分かり、後ろのhe knew wellは前のpersonにかけていきます。
③andが何を結んでいるのか?
andの後ろに注目し、これが原形であると考え、
comeとhaveをつないでいると考えられれば、おしまい。
なお、have が had であれば、and は told と had をつないでいることになり、
「彼女は私に中に入るように言って、コーヒー1杯を飲んだ」と訳も変わってくることに注意です。