部活動、どうするべき?

今日、入学式の生徒も多かったのではないでしょうか。
いちばん近くの中学校でも入学式だったようです。

ということで新年度が始まり、「部活、どうしようかな?」と悩む生徒・保護者の方も多い時期です。
歩実塾では、「部活をするな」という立場はとっていません。
勉強と両立できるのであれば、こちらから止めることはありません。

実際、最近は以前のように「週7日練習」「朝練も当然」という“部活中心”の生活は減ってきており、「ブラック部活」という言葉の広まりもあって、活動が見直されつつあります。

とはいえ、部活動を選ぶ際には、以下の点に注意してほしいと考えています。


① 活動曜日・活動時間は必ず確認を

部活動によっては、平日+土日すべてが練習で埋まるようなハードスケジュールのところもあります。
「友達が入るから」「先輩に誘われたから」ではなく、自分が通塾や家庭学習と両立できるのかどうかをしっかり見てから決めましょう。


② 引退時期が遅い部活は要注意

特に吹奏楽部は注意が必要です。
中3の夏休みに引退できず、秋以降も演奏会やイベントで拘束されることがあります。
夏~秋は高校受験に向けて最も集中したい時期。ここで必要な勉強時間が取れなくなると、後々大きく響いてきます。

ただし、「吹奏楽部に入るな」と言っているわけではありません。
吹奏楽部に所属しながらも、自己管理を徹底し、受験勉強と両立してトップ校合格を勝ち取った生徒もいます。

また、吹奏楽部ではないものの、中3の12月に全国大会に出場しながら、成績オール5を取り、トップ校に合格した生徒もいます。
このように、本気でやり抜き、時間管理と自己管理がしっかりできれば、両立は不可能ではありません。


③ 学校外のクラブチームも慎重に

学校の部活動ではなく、地域のクラブチームに所属する場合も、十分に注意が必要です。
練習や遠征、試合が週末に多く、受験期との両立が難しくなるケースが多く見られます。

特に気をつけたいのは、学校の定期テストなどが考慮されない傾向があることです。
「この週末は試合だから」「遠征があるから」といった理由で、テスト直前でも関係なく活動が入ることが珍しくありません。
学校行事や塾のスケジュールとは無関係に動くことが多いため、自己管理能力がかなり求められます。


④ 「主」と「副」のバランス感覚を忘れずに

ただ実際には、「あれ、部活やってたの?」と最後の大会の直前に初めて気づかされるようなケースも少なくありません。
塾では一切部活のそぶりを見せず、日々まっすぐに勉強に取り組んでいる――そういった生徒は、そもそも「勉強が主で、部活は副である」という感覚をしっかり持っています。
この意識があるからこそ、練習が一時的に増えても、勉強のリズムが崩れることはほとんどありません。

一方で、部活が生活の主になってしまっていると、どうしても勉強が後回しにされ、受験期に大きく影響が出てしまいます。

主役(=勉強)と脇役(=部活)の立ち位置を見失わず、「何を優先するか」を自分で判断できることが、両立のカギです。


最後に

部活動は、友人関係や達成感、協調性など、多くの成長の機会を与えてくれます。
ただし、「何をやるか」以上に、「どれだけ時間を取られるか」「どれだけ勉強と両立できるか」をしっかり考えて選ぶことが大切です。

歩実塾では、無理に止めることはしません。
そのうえで、「本当に今の自分に両立できるか?」を見つめながら、部活動との付き合い方を考えていきましょう。
迷うことがあれば、いつでもご相談ください。

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