「逆転合格」——なんと都合のいい響きだろう。
模試では結果が出ていなかったけれど、本番には間に合った?
そんな奇跡が本当にあるとでも?
春の段階では「スタートダッシュこそすべて」と謳っていた塾が、秋になると今度は「まだ間に合う! 逆転合格のラストチャンス!」などと無節操に叫び始める。
結局、どっちなんだ。
この時点で、「逆転合格」という言葉がただのキャッチコピーにすぎないことが分かるだろう。
本当に合格したいなら、早くから地道に積み上げるしかない。
勉強は、ばくちじゃない。
継続こそが力だ。
コツコツと、日々の小テストを大事にする姿勢が、やがて大きな実力となっていく。
小テストを軽んじる者は、入試本番で泣く。
「こんな問題、本番に出ないし」などと、目の前の課題から逃げてばかりの姿勢では、何も変わらない。
逆転なんて、ない。
あるのは、地道な努力の積み重ねだけだ。
目の前の一問に本気になれ。
まじめにやれ、まじめに。