まずは以下の動画を見てほしい。
元ボクシング世界チャンピオン・畑山隆則氏のインタビューだ。
彼はこう語っている。
「ボクサーでいちばん大事なのは、当たり前のことを当たり前のようにやること。
でも、それが一番難しい。」
試合は、年間で4、5回。
残る300日以上は、地味で地道な練習だ。
観客もいない。
ただひたすら、シャドー、ミット、ランニング、食事管理。
誰にも見られない場所で、誰にも褒められない努力を続けている。
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中学生も同じだ。
否、それ以上に「地味で、孤独な闘い」を強いられている。
中学生の受験は、3年間で数回の試験のために、千日以上の積み重ねを要する。
しかも、受験にはリングもなければ観客もいない。
スポットライトも、ゴングもない。
孤独な戦いだ。
その戦いで問われるのは「派手な努力」ではない。
地味な日々を、どう過ごすか。
——ただ、それだけだ。
「まあ、明日からやろう」
「今回は提出しなくてもいいか」
「これくらいで十分でしょ」
——そんな甘えに、毎日晒されているはずだ。
そして、その誘惑を断ち切れるかどうかが、勝敗を分ける。
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畑山氏はこうも語る。
「自分には特別な才能はなかった。
でも、当たり前のことを当たり前にやれたこと、それだけが自慢。」
勉強も同じだ。
才能ではない。
勝敗を分けるのは、「やるべきことを、やるべき時に、やり続けられるか」。
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これを読んでいる中学生諸君。
「当たり前」をなめるな。
誘惑を断ち、弱さに打ち勝ち、最後まで「やり切る」者が、合格をつかむ。
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地味な努力を誇れ。
それが、武器であり、誇りであり、勝利への最短距離だ。
当たり前の徹底を!