5月の第2日曜日。今日は「母の日」。
毎年この日は、カーネーションを贈ったり、「いつもありがとう」と伝えたりする、そんな心温まる光景があちこちで見られる。もちろん、それもすてきなプレゼントだ。
だが、もし本当に“母が心から喜ぶもの”を考えるなら——それは「勉強しなさい」と言わずに済む日常ではないだろうか。
子どもの側からすれば、「うるさいな」と思う瞬間もあるかもしれない。でも、その一言の裏にあるのは、心配と願いと責任感である。だからこそ、言われなくてもやる姿、それこそが、最高の“プレゼント”なのだ。
とはいえ、今日だけ「ちょっとがんばる」だけでは、意味がない。
母の日だから特別に、ではなく、普段から黙って机に向かう姿がある——それが家庭の安心になる。そして、親が何も言わずとも「この子は大丈夫だな」と思えたとき、勉強の質も、その子の成長も、まったく別のステージに入る。
勉強するのは親のためではない。だが、「言わせない努力」は、立派な感謝の形である。
今年の母の日は、あなたは何をプレゼントするのだろう。