「長時間なんて勉強できません」「そんなにやる必要あるんですか?」
たまに、そんな声を聞く。
たとえば、休日。午前中に3時間は家で自学。午後から塾に来て、夜10時までひたすら机に向かう。そんな1日を当たり前のようにこなす子がいる一方で、それがまったくできない子もいる。
では、本当にそんなに長時間やる必要があるのか?
答えは、ある。
理由は簡単だ。
日頃から長時間の勉強に慣れていない子は、いざというときに踏ん張れないからだ。
スポーツで考えてみればいい。普段まったく運動していない人が、突然試合に出ればどうなるか。筋肉痛、バテる、動けない。勉強も同じ。ふだん短時間しか集中していない子が、「今日から14,5時間やります!」なんて無理な話だ。
中学の勉強は、正直そこまで複雑ではない。だから、たいした努力をせずにそこそこの成績を取ってしまう子もいる。運よく高校入試を突破してしまうこともある。
だが――
本当に大変なのは、そこから先だ。
高校の勉強は一気に難化する。中学と同じ感覚でいたら、すぐに置いていかれる。
ここで問われるのが、“勉強体力”だ。
長時間机に向かう集中力と持久力。これを中学時代に身につけているかどうかで、その後の伸びが決まる。
「やらなきゃ」と思っても、体がついてこない。
踏ん張りがきかず、粘れず、気持ちだけが空回りする。
だから、中学のうちから長時間勉強する習慣をつけておくことが重要だ。
歩実塾では、中学1年生であっても、定期試験前は本気で“ゴリゴリ”やってもらう。
そろそろ中1も初の定期試験。どれだけ踏ん張れるか、今から楽しみだ。
「そんなに勉強したくない」「自分はそこまでの学校を目指していない」――
そうやって逃げ腰のままで、「上位校」「難関校」を口にするなら、
見ている景色が違いすぎると言わざるをえない。
努力から目を背けたままでは、どこにもたどり着けない。