先日、プロ野球界のレジェンド、長嶋茂雄氏が逝去した。
その実績や存在感は言うまでもなく、戦後日本の象徴の一人として記憶されている。
現役時代を振り返ると、「大きなケガをしなかったこと」が活躍の大きな要因であったとされる。
いくら能力が高くても、継続して力を発揮できなければ、結果は残らない。これはスポーツに限らず、どの分野にも通じる原則である。
勉強においても、同じことが言える。
本塾では、まずは「量」を重視している。量をこなさずして、質は磨かれない。地道な積み重ねがなければ、継続的な成長など望めない。
しかし、量を求めるあまり、体調を崩してしまっては意味がない。睡眠時間を削り、翌日眠気と戦いながら授業を受けるようでは、集中力も理解力も落ちる。授業が頭に入らなければ、その時間は「やったつもり」にすぎない。
勉強時間を確保することと、健康を維持することは、対立するものではない。むしろ、体調が安定してこそ、長時間の学習が可能となり、結果的に「量」を確保できる。
つまり、「まずは量」という姿勢を支えるのも、実は体調管理なのである。
夏を目前に控えた今、自分の生活リズムを見直し、しっかりと土台を固めたい。
量をこなし続けるには、日々のコンディション維持が不可欠だ。