併願私立って何? その基本を確認しよう
高校受験において、公立高校を第1志望とする場合でも、私立高校を「併願」するのが一般的です。ただし、この私立の併願制度はやや複雑。『高校入試研究会』冊子のP33~36には、特に重要な情報がまとまっていますので、一度じっくりと目を通しておくことをおすすめします。
ほとんどの生徒が使う「併願確約」制度
多くの受験生が利用しているのが、いわゆる「併願確約」という制度です。これは、私立高校が設定する内申点の基準を満たしていれば、実際の入試の得点に関わらず、原則として合格を“確約”するという仕組みです(※基準点は各校で異なり、『高校入試研究会』の冊子には具体的な数値は載っていません)。
この制度を使えば、「おさえ(滑り止め)」としての不安がなくなり、公立高校の入試対策に集中できるという大きなメリットがあります。
併願確約がない私立もある
すべての私立高校がこの制度を採用しているわけではありません。たとえば、開成高校や早慶附属など、難関・上位の私立高校では「併願確約」がないため、実力勝負となります。この点については、冊子P36で詳しく解説されていますので、確認しておくとよいでしょう。
実際の併願パターンはP57以降に
「では、どの公立高校の受験生が、どの私立高校を併願しているの?」という疑問に答えてくれるのが、『高校入試研究会』冊子P57以降にある併願パターンの一覧表です。
この一覧を見ることで、実際に多くの生徒がどのような併願先を選んでいるのかがわかり、私立高校選びの大きなヒントになるはずです。