一般的な中学生が受ける模試(神奈川全県模試)で偏差値68を取ったと聞くと、「すごい!」という声がよく上がります。
確かに、公立中学全体を母集団にした場合、学年上位2〜3%の数字です。
ですが、歩実塾の基準では「ようやく基礎力がついた」と見なすラインがここです。
なぜか。
それは、高校に進学すると大学入試を目指す母集団は一気に半減。
公立中学全体の中で上位にいても、大学入試に向けての偏差値は55〜58程度に落ち着きます。
この55〜58という数字、大学受験の世界では「ようやくMARCHに届く土俵に立った」程度の力です。
つまり、中学で偏差値68あって初めて、高校でつまずかず、MARCHやその上を目指すスタートラインに立てるということです。
逆に言えば、偏差値60前後ではまだ基礎が安定しておらず、高校の勉強の濃さに振り落とされる危険が高い。
高校の学習内容は、基礎が甘ければ、あっという間にちんぷんかんぷんの世界です。
偏差値68はゴールではありません。
ようやく高校で戦うための剣と盾を手に入れたに過ぎないのです。
ここからさらに鍛えていかなければ、進学校でも埋もれてしまいます。