勉強は本来、とてもシンプルです。
- 分からなかったことを理解する
- 覚えていなかったものは覚える
そのうえで
- 解けないものを解けるようにする
この3つのステップを積み重ねる以外に、学力は伸びません。
しかし現場で見ていると、この大前提を忘れて「方向が違う勉強」をしてしまう子が少なくありません。
例1:赤で直して終わり
テストで間違えた問題を赤で直して満足してしまう。
➡️ これは「理解」していない証拠。
🔑 地図を見て「行き方がわかった気になった」だけで、一歩も歩き出していないのと同じ。
例2:覚え直さない暗記
英単語を小テストで落としても、「なんとなくわかるし」で放置する。
➡️ だから次も同じ単語を間違える。
🔑 壊れたバケツに水を入れ続けるようなもの。覚え直さなければ、知識は流れ落ちていくだけです。
例3:「わかったつもり」で終える
答えを見て「あーそうか」で終わり、自分で解き直さない。
➡️ つまり「解けるようになっていない」。
🔑 野球で、プロのスイングを見て「なるほど!」と納得しても、自分でバットを振らなければ打てるようにはならないのと同じ。
本当に大切なのは方向
勉強の「時間」ではなく、
- 分からないことを理解したか
- 覚えていないものを覚え直したか
その結果
- 実際に解けるようになっているのか
これがチェックポイントです。
船の舵が逆を向いていたら、どれだけ力強く漕いでも目的地には着きません。
勉強も同じで、方向を間違えれば努力は報われません。
👉 だからこそ勉強のたびに自分に問いかけてください。
「いま自分は理解・暗記・解けるように、この3つのどれをやっているのか?」
この問いを繰り返すだけで、努力の方向は自然と正しくなっていきます。