多くの生徒を見てきて気づいたことがある。成績が伸びる子と伸び悩む子の違いは、生まれ持った才能などではなく、たった3つのシンプルな行動ができているかどうかなのだ。
①まず、やってみる
「難しそう」「できるかな」と考える前に、とにかく手を動かす。これができる子は強い。
完璧な計画を立てようとして結局スタートが遅れる。そんな経験はないだろうか? 成績が上がる子は、ああだこうだと言い訳を考える前に、さっさと問題集を開いている。
間違えてもいい。むしろ間違えることで、何がわかっていないかが明確になる。行動のスピードが、成長のスピードなのだ。
②できるまで、覚えるまで繰り返す
1回解いて「わかった!」と思っても、それはただの上滑り。
本当の理解とは、何も見ずにスラスラ解ける状態のこと。そこまで到達するには、繰り返しが欠かせない。
毎日顔を合わせる「接触頻度」の威力
特に重要なのが接触頻度を上げること。
英単語や歴史用語といった暗記物はもちろん、数学のつまずきがちな問題も同じだ。今日も、明日も、明後日も、同じものに出会う。この繰り返しが脳に「これは大事だ」と刻み込む。
1日1時間まとめて勉強するより、朝5分、昼休み5分、寝る前5分。短時間でも毎日触れる方が、はるかに定着する。苦手な関数も、苦手な図形も、毎日お目にかかれば、いつの間にか友達になっている。
「もう1回」と「また明日」。この2つが、成績の差を生む。
③続けること
そして最も大切なのが、これ。
多くの子が途中で息切れしてしまう。最初の1週間は頑張れても、気がつけばやらなくなっている。でも、学力は一朝一夕では身につかない。
続けた者だけが、結果を手にする。
難しいから「習慣化」する
ただ、続けることが一番難しい。だからこそ、習慣化が必要なのだ。
歩実塾には、その環境がある。毎日勉強、これが当たり前。周りの仲間も塾があろうがなかろうが勉強し、オープンチャットという場で、すなわちみんなの前で学習報告や音読を欠かさない。その空気の中にいれば、自然と続けられる。
一人で頑張るのは大変だ。でも、毎日勉強することが「普通」の環境に身を置けば、続けることは難しくなくなる。
まとめ:挑戦・反復・継続
結局のところ、成績向上に必要なのはたったこれだけ。
- 挑戦:ああだこうだ言わず、まずやる
- 反復:毎日顔を合わせて、スラスラまで繰り返す
- 継続:小さくても、止めない
今、成績が思うように出ていない人は、この中のどれが欠けているか、心当たりがあるはずだ。
そして、足りないものに気づいたら、今日から変えよう。
明日からではなく、今日から。
その小さな一歩が、大きな変化の始まりだ。

