過去問やりました! ○○点でした!
……だからどうした?
過去問というのは、点数を出して「良かった」「悪かった」と感情を動かすための道具ではない。
これだけだと、体重計に乗って「○○キロでした!」と言っているのと何も変わらない。
体重を減らしたいなら、体重計に乗るだけでは絶対に痩せない。
食事・運動・生活リズム、何をどう改善するかという“方策”を立てて初めて効果が出る。
過去問もまったく同じだ。
・どこで失点したのか
・なぜそうなったのか
・何が不足しているのか
・次回までに何を補うのか
・普段のテキストのどこに戻るのか
これを“間違い直し”の中で洗い出し、普段の学習に還元していかないと意味がない。
むしろ、それをやらない過去問演習は時間のムダだと言っていい。
点数を出して終わり、ではなく、得点から学びを引き出すこと。
ここができて初めて「過去問演習」と呼べる。
受験生各位、
「点数だけ」ではなく、「点数の理由」を必ず見に行こう。そこから本当の伸びが始まる。

