保護者の入試直前期の役割

受験が近づくと、
それまで落ち着いていた子が、急に不安定になることがある。

眠れない。
「ダメかもしれない」
「今から勉強しないと」

特に最初の受験校では、こうした反応が出て当たり前だ。
初めての会場、初めての本番、初めての「結果が出る試験」。
緊張しないほうが不自然と言ってもいい。

ここで大切なのは、
その緊張を「悪いもの」「弱さ」として扱わないことだ。

緊張している=真剣に向き合ってきた証拠。
問題は、緊張そのものではなく、
緊張した状態でどう行動するかにある。

入試直前になると、
「もうダメかもしれない」
「今から勉強しないと」
と、気持ちが空回りすることがある。

これは実力不足ではない。
不安との向き合い方、切り替え方の問題である。

そして、この段階で
新しい勉強を増やしても、状況は良くならない。

直前期に一番大切なのは、
・しっかり食べる
・しっかり寝る
・頭をクリアな状態で当日を迎える

これに尽きる。

実際、塾でもこの時期は
眠そうで集中しきれていない生徒が出てくる。
時間は取っているが、身が入っていない。
それでは、本番で力は出せない。

だからこそ、直前期における親の最大の役割は「体調管理」だ。

勉強をさせることではない。
不安を無理に消すことでもない。

「緊張しているのは普通だよ」
「今日はもう寝よう」

そう言って、生活リズムを守らせること
それが、今できる一番のサポートである。

この考え方は、塾の指導方針にもつながっている。

歩実塾では、2月から中3の終了時刻を早めている。
理由は一つ。
朝型の生活に切り替えてもらうためだ。

入試は朝から始まる。
夜遅くまで机に向かっていても、
当日の立ち上がりが遅ければ意味がない。

だから、夜の勉強時間を削り、
その分、早く寝て、朝に頭が動く状態をつくる。

これは、学力以上に重要な「準備」だと考えている。

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