元から向学心のある子?

「うちの子は勉強へのやる気がなくて…」

面談でよく聞く言葉です。
そして多くの保護者が、どこかでこう思っています。

「最初から勉強が好きな子もいるのではないか」
「うちの子はそのタイプではないのではないか」

しかし、現実には最初から向学心に燃えている子など、ほとんどいません。

もしそんな子ばかりなら、塾はとても楽です。
何も言わなくても机に向かい、勝手に勉強してくれるのですから。

けれど実際は違います。
多くの子は、勉強よりもゲームやスマホや遊びの方が好きです。
これはごく自然なことです。

だからこそ、最初はあの手この手を使って、勉強に向かわせる必要があります。

時間を決める。
やる量を決める。
テストをする。
やらなければやり直しをさせる。

言い換えれば、最初は強制です。

強制という言葉を嫌う方もいますが、現実にはこれがスタートです。
スポーツでも、最初から練習が楽しいわけではありません。
ピアノでも、基礎練習は退屈です。

それでも続けているうちに、
少しできるようになる。
分かる問題が増える。
点数が上がる。

そうすると、ようやく

「ちょっと面白いかも」

という感覚が出てきます。

つまり、やる気があるから勉強するのではなく、勉強するからやる気が出てくるのです。

最初から勉強に燃えている子を探す必要はありません。
そんな子は、ほとんどいないのですから。

ところが、そのなかなかやる気の見られない我が子を見かねて、途中で全部をご破算にしてしまうご家庭もあります。

「この子には向いていないのかもしれない」
「無理にやらせても意味がないのではないか」

そう考えて、積み上げてきたものを一度リセットしてしまうのです。

しかし多くの場合、ちょうどその少し手前で踏ん張ることが大事だったりします。

勉強は、始めてすぐに楽しくなるものではありません。
むしろ、最初のしばらくが一番つらい。

だからこそ、その時期をどう乗り越えるかが大切なのです。

やる気が出るのを待つのではなく、
やる気がなくても続ける環境を作る。

そうしているうちに、少しずつ
「できる」
「分かる」
という感覚が芽生えてきます。

勉強が好きになるのは、そのあとです。

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