2026 慶應義塾高校 英語 大問1

慶應義塾高校(塾高)の英語。その形式は、2023年度の大きな改編を経て、2026年度も揺らぐことはありませんでした。

  1. 長文読解(適語選択)
  2. 長文読解(誤文訂正)
  3. 長文読解(適語補充)
  4. 長文読解(総合問題)

全50問前後というボリュームも変わらず。

今回は、その中の第1問、長文読解をしつつ適語選択していく問題を見てみよう。

「水という限られた資源が、いかに物理法則に従って循環しているか」という論理的な説明文。内容は「それ、知っているよ」という受験生も多かったのではないでしょうか。解く際には文法力に語法力、それに英文の構造を把握する力が必要となってきます。

各問題で問われたポイント

  1. いきなり簡単すぎて大丈夫?
    すべての生物は水を必要とする。それは何のため?と読み進めればよい。単に「不定詞の副詞的用法」であり、答えはA。なお、この学校を受ける受験生で、surviveを知らない生徒はいないだろう。
  2. 「ほとんどの~」シリーズ、押さえているだろうか?
    ×almost boys   
    ×most of boys 
    ○most boys      
    ○most of the boys  
    ○almost all boys
    上記事項がきちんと頭に入っていないといけない。最初のポイントはalmostは「副詞」であるということ。これだけで、AとCは消える。なお、名詞・形容詞・副詞がそれぞれ英文の中でどんな働きをするかはスラスラ言えないとだめ。またmostの使い方だが、形容詞なら直後に名詞(可算名詞なら複数形)が来るし、代名詞ならofのあとの名詞には限定詞(theや所有格)がついていないといけない。今回は直後にplants and animalsと名詞が来ていることからBを選ぶ。細かいことだが、早稲田の付属校でも出題されたこともありできてほしいところ。
  3. one, some, another, the other, others, the others
    上記の特に、another以降の使い分けができるかどうか。とりあえずtheがあれば、残り全部と考えておけばよい。今回は97%が海水で、では「残り」の3パーセントは淡水となるのだが、水は「海水」と「淡水」の2つに分けられるので、2つあって残りの1つはどう表すか知っていれば楽。答えはC。
  4. 文全体の構造わかっているか? そして後置修飾
    Heating causes the liquid water to change to a gas
    この文の核心は、「cause A to do(Aが〜する原因となる」という第5文型の形。
    S(主語):Heating(加熱すること)
    V(動詞):causes(〜を引き起こす)
    O(目的語):the liquid water(液体の水が)
    C(補語):to change to a gas(気体に変化すること)
    ここまでがこの文の骨格であとは飾り。どんな a gasかというと、それはwater vapor「水蒸気」と呼ばれるガスなのである。過去分詞による形容詞的用法が正解。答えはB。
  5. ここもまた文構造の把握から!
    When water evaporates, any materials mixed with the liquid water ( ) behind.
    ここではmixedが過去形なのか過去分詞形なのかを見極める必要がある。mixedに目的語となる名詞がないことにより過去分詞と考え、「液体の水に混ざったいかなる物質も」と読んでいく。この主語に対する動詞を選べばよい。ここもまたleaveの目的語がないことにより、受動態を考えていく。なお、leave O behindは重要表現。「Oを置き忘れる、Oを残す」と覚えておきたい。主語はmaterialsと複数形なのにも気を付けて、Dを選ぶ。
  6. 基本動詞が身についているか?
    riseとraise。この2つの動詞の違いは定番といえば定番。ここもまた後ろに目的語がないので、自動詞であるriseでよい。答えはA。
  7. 比較の定番
    後ろにthanがあるので、lowの比較級でOK。答えはC。さきほどの6の空欄と同じ文の中に7の空欄もあるが、意味が取れただろうか。occursが主節の動詞である。また関係副詞whereも登場している。
  8. 論理的に考えられる?
    この文は、「When節」と「主節」で成り立っています。
    When節: When the drops(S) become(V) too ( 8 )(C)
    主節: they(S) fall(V) from the clouds as rain or snow.
    「水滴が( 8 )なりすぎると、それらは雨か雪として雲から落ちてくる。」
    さて、空欄には「軽く、やわらかく、重く、固く」のどれが入るでしょうかという問題。Cが答え。
  9. またもや文構造を把握する力が必要、また自動詞・他動詞が絡む
    この文の動詞はis calledである。それが分かれば空欄9からEarthまでが前のWaterを修飾していると考えねばならない。選択肢には分詞と関係代名詞があり、これらが正解の候補だが、fallは自動詞なので、Cのように受動態にはならない。Aにすると、完了の意味でwaterを修飾するので、意味が合わない。よって、Dが正解。
  10. 論理的に読んできたかな?
    空所10の正解を導くには、直前の “The water cycle repeats over and over again.” という文との論理的連関を読み解く必要がある。
    この文章の主眼は、水が絶えず「循環(cycle)」し、再生され続けるプロセスにある。直前の文で「何度も繰り返される」という前提を提示し、最後の一文で “In fact(実際)” 「今飲んでいる水」と「太古の水」が同じなんだと結論づけないと意味が通らない。あとはsameの使い方。theと一緒に使うのだった。Dが答え。

自動詞か他動詞か、過去形か過去分詞形か、あるべき目的語がない場合はどう考えるか、など日ごろから意識して勉強を進める必要がありますね。単語も難しいものがありますが、類推できるものもあります。ただし、類推が可能となるだけの文法力がここでも必要となってきます。8問くらいは正解してほしいと思います。

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