他人のことを考え、他人に良くし、他人からよく思われ、信頼を得る。
世渡り上手のいったい何が悪いのか?
いいことずくめではないだろうか。
多少の失敗なんか、目をつぶってもらえる。
あの人と自分とじゃ、扱い違ってない?というその違いはこの点から生じる。
そんな世渡り上手、あるいは処世術といったものは、
中学では「内申」という形で表現されるといってもいい。
例えば、オール5の生徒というのは、
この子は大丈夫、
人の話もちゃんと聞いているし、
課題も損ねない。積極的に物事に関わろうともしている、
いろいろ任せて大丈夫って
9人の先生全員から評価されているわけだ。
さらには人を不愉快にしない礼儀作法だって身に着けている場合がほとんど。
こういう子が世渡り下手であるわけがない。
それを傍目にチッと舌打ちしたって、もうそれはやっかみに過ぎない。
そしてやっかみばかり言う奴なんて誰も相手にしなくなる。
せっかく能力があっても、それで日の目を見ないのなら、能力の持ち腐れ。
実にもったいない。
ゴマはすれ、上手にすれ。
人の気持ちに思いをやり、あれこれ行動することに何ら悪いことはないのだ。
ここから、おもてなしの精神も生まれ、いいことづくめ。
内申がいいということは、受験で有利になる以外に、
もしかしたら、もっと大切なところにつながっているのかもしれない。
志望がどうであれ、内申は意識した方がいい。