細かい要望を聞いてくれるのは、やはり大手塾です。
コースは多彩、生徒数も多い。そしてなにより「やめさせない努力」も徹底している。だからこそ、少しの不満も見逃さず、保護者や生徒の声にとにかく応えようとします。
たとえるなら、大手塾は大型の自販機のようなもの。たくさんの種類が並んでいて、「冷たいのがいい」「炭酸がいい」「ちょっと甘さ控えめで」など、細かいニーズに“あらかじめ”対応できるようになっている。
「選べる安心感」が魅力です。
一方で、個人塾はというと——こちらは、小さなこだわりカフェのようなものです。
マスター(塾長)が豆の産地から焙煎までこだわって一杯を淹れている。
大量生産もできないし、メニューの種類も多くない。だけど、その一杯に惚れ込んで来てくれるお客さんがいる。そんな場所です。
そのこだわりの空間に、「もっとメニュー増やしてよ」「コーヒー以外も出してよ」「うちの子用に特別メニュー作ってよ」とリクエストを重ねるのは、ちょっと違うと思いませんか?
方向性がそもそも違うんです。
「この味、このスタイルが好きだから、ここに通いたい」——
個人塾って、そういう場なんです。
だからこそ、合格実績よりも「どんな風に指導しているか」「何にこだわっているか」をしっかり見てもらえると嬉しいです。