「気合」「一番」「絶対勝利」――
そんな言葉が大きく書かれた鉢巻を巻いて、定期試験に向けて自学に励む中3生たち。
実はこれ、オンラインの生徒がきっかけです。
自作の鉢巻をキリリと巻き、画面越しに堂々と座るその姿に刺激を受け、
こちらも急きょ塾にある鉢巻で応戦。通塾生にも巻いてもらいました。
なぜ、鉢巻?
あくびをしながら「集中してます」と言われても、こちらとしては反応に困ります。
けれど、鉢巻を巻いた生徒が大きなあくびでもしようものなら、
それはもう、自ら掲げた「気合」との矛盾を突きつけられるわけで、
自分を律する効果があるのです。
形から入ることの力
「形から入るのは格好だけ」と言う人がいます。
ですが、形が意識を引っ張るのもまた事実。
スポーツでも、勝負服を身につけたとたんにスイッチが入る選手がいるように、
勉強だって「戦う姿勢」を見える化することで、気持ちは変わります。
特に受験生は、集中力の持続が課題です。
鉢巻は、自分の意識を一点に絞り込む“視覚的シグナル”になります。
「いま自分は勝負の時間にいるんだ」
そう自覚させるための、ちょっとした儀式――それが鉢巻です。
おもしろがって、本気でやる
真面目に鉢巻を巻くのもよし。
ふざけながら「絶対勝利!」と叫んでから机に向かうのもよし。
大切なのは、“気分”を高める工夫を自分で持つことです。
勉強を「やらされるもの」ではなく、「勝ち取りに行くもの」へ。
そのきっかけが、たかが鉢巻、されど鉢巻なのです。
最後に
周囲を巻き込んで、雰囲気を変えられる人は強い。
そういう人は、最後の最後で伸びてくる。
さあ、そこの君も。
今日の一問に、全力で挑む覚悟はあるか?
その決意、形にしてみよう。
――鉢巻を巻いて。