14日、ボクシングの井上尚弥選手、クロフォード選手の勝利を受けて上のようなツイートがx(旧Twitter)上に挙げられていました。
この程度ならは中2以上なら読めてほしいなと思いますので、簡単に解説をしておきます。
①
Inoue, Crawford, and Usyk have been the top 3 pfp fighters for over 3 years.
まず主語を見ます。
→ Inoue, Crawford, and Usyk。つまり「井上・クロフォード・ウシク」。ここまでは安心。
次に動詞。
→ have been。「ずっと〜である」という現在完了。
この時点で「彼らはずっと〜なんだな」と予想できる。
補語が the top 3 pfp fighters。
→ 「トップ3のPFPファイター」。
(PFP = pound for pound=体重差を考慮して最強を決めるランキング)。
最後の for over 3 years が効いている。
→ 「3年以上にわたって」。この表現を見て、先ほどのhave beenは「ずっと〜である」という継続用法と確定。
第1文は:
「井上・クロフォード・ウシクは、3年以上の間、ずっとPFPのトップ3ファイターであり続けている」
という文。
👉 主語・動詞・補語・副詞句のシンプル構造。
②
Every time one guy achieves something great, the others soon achieve something greater.
おっと、ここはEvery time が出たら「〜するたびに」と訳す。
Each time, Wheneverも同様な意味、働きをする。これらは従属接続詞であり、副詞節を作る。
副詞節から読む:
- 主語 one guy → 「1人の選手」
- 動詞 achieves → 「成し遂げる」
- 目的語 something great → 「なにか偉大なこと」
-thingは形容詞は必ず後ろに置くのでした。
ここでいったん区切り。
「ある選手が何か偉大なことを成し遂げるたびに…」
続いて主節。
- 主語 the others → 「他の選手たち」
oneとthe othersの関係分かっていますか。
- one guy = 「1人の選手」
- ここでは、井上・クロフォード・ウシクの3人のうちの「誰か1人」を指す。
- the others = 「残りの人たち」「他の人たち」
- この場合、3人中の残りの2人を指す。残り全員という場合はどれ(だれ)のことを言っているのか迷わないので、特定できる場合に使用するtheをつける。
- 3人(Inoue, Crawford, Usyk)がいて、
- 「one」= そのうちの1人
- 「the others」= 残りの人たち(=2人)
ちなみに以下のことは頭に入れておかないといけない。
- one …, the other … = 全体で2人(もの)の場合
- one …, the others … = 全体で3人(以上)の場合
- 副詞 soon → 「すぐに」
- 動詞 achieve → 「成し遂げる」
- 目的語 something greater → 「もっと大きなこと」
合わせると:
「ある選手がすごいことをすると、他の選手がすぐにもっとすごいことをする」
👉 ポイントは 比較級 greater。
「great → greater」。
→ 「さらにすごい」というニュアンス。
こうして3人が互いに競い合っていることが伝わる。
③
It’s a special time to be a boxing fan.
まず It から。
これはIt’s time ~(〜する時間だ)と同じパターン。
- この It は「状況・時」を指す、いわば「非人称It」。
👉 つまり「今は〜だ」というニュアンスを担っている。
- a special time が補語。
→ 「特別な時期」
この時点で「今は特別な時期だ」と言っているのが分かる。
そのあとにto be a boxing fan が後ろに続いている。
- これは time を修飾している。
- 「ボクシングファンでいるための特別な時期」
- =「ボクシングファンにとって特別な時期」
👉 不定詞の形容詞的用法。
自然な訳は:
「ボクシングファンにとって特別な時代だ」となる。
再確認
Inoue, Crawford, and Usyk have been the top 3 pfp fighters for over 3 years.
Every time one guy achieves something great, the others soon achieve something greater.
It’s a special time to be a boxing fan.
井上・クロフォード・ウシクは、この3年以上ずっとトップ3のPFP(パウンド・フォー・パウンド)ファイターだ。
ある選手が偉大なことを成し遂げるたびに、他の選手がすぐにそれ以上のことを成し遂げる。
ボクシングファンにとって特別な時代だ。
こつこつ積み重ねた基礎、文法力があるからこそ、こうしたニュースやスポーツ記事のような「生きた英文」英文も自信を持って読めるようになるのです。