植物に水をやりすぎると、
土は常に湿ったままになり、
根が腐って、
結局は水を吸い上げられずに枯れてしまう。
よかれと思ったことが、かえってダメにする。
勉強だって同じだ。
先生が生徒に先回りして、
「え、わからない? じゃあ教えてあげる」
「これはね、こうだから、こうなるんだよ」
「だからこうやればOK! わかったね」
―こんなやり取りが続くと、教える側も教わる側も気持ちいい。
でも、その実、分かったつもりの空虚な世界が広がる。
生徒は自分で水を吸い上げられず、
気づけば、枯れていた。
そんなことは避けたい。
歩実塾?
今日は中3はテストがあった。復習がこの先に大きな影響を及ぼす。
ということで、復習の「やり方」は教える。それにしたがって頭を使えばよろしい。
また、解く手がかり、ヒント、学習ペースは与える。
ただし、教えたポイントとポイントを線でつなぐのは、生徒自身の役目。
大事な「水を吸い上げる力」―
ここに手を出してはいけないのだ。