横浜Ｓラン高校合格者Ｎo.１を奪取して、わが塾の名を天下にとどろかせようじゃないか。
でも、それどうやるんです？ 目指すにしても時間かかりますよ。
あぁ、それね。悠長なことは言ってられないから、まずは優秀な生徒を集めようよ。ほら、うちには在塾生を優秀な勧誘部隊に鍛えているじゃないか。できる子をどんどん紹介させなさい。
はい、わかりました。でも、簡単に来ますかね。
無料で釣りなさい。Ｓラン高校を受験するんだったら、すべて無料！ これでかっさらいなさい。
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数か月後、受験校決定時期…
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大変です！ Ｓラン高校受けるといっていた子が、受験校を変えるといってきました！
な、なに？ それはダメだ。絶対Ｓラン受けさせなさい。受けないなら、これまで無料にしていた授業料、すべて払ってもらうこと。いいね。
は、はい。了解です。有料ということで脅しをかけてみます。
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そして、受験校も決定し…
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うちの生徒たち、受験校も決まったようだな。で、Ｓラン高校は何人受験するんだ？
320人です。ひたすら誘導しました。受験校変えるなら有料、これが効いたみたいです。
よし、これで少なくとも数はそろった。悪くても120～130人の合格者は出るだろう。これでなんとかＳラン高校合格者No.1の座に。ガハハハッ。
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こんな具合に、めでたく合格者No.1を決めたのであった。
同時に不合格者No.1である事実は隠しておこう。
同時に不合格者No.1である事実は隠しておこう。
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それを聞いた別の某塾では…
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なんだと？ 数で負けただと。じゃ、率だ、率。合格率。これで天下取れ！
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もう、ばかばかしいからやめたら？
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以上の話、
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信じるか信じないかはあなた次第です。
