高校受験の神奈川大手4社は映像授業に切りかえるらしいですね。
おそらく、今各教科を担当している先生全員が映像授業を配信するというのではないでしょう。
普段A先生に習っているB君は、映像授業を受けるよう言われると、知らないC先生が映っている、そんな状況なのでしょうね。
例えば、英語で同じ「助動詞」の授業をA先生のとC先生のを撮るのは効率が悪いでしょうから、そうなると思います。
この知らない先生は、塾を代表する「授業が上手」と言われている先生のはずですが、一体どんなことになるのでしょうか?
リアルの授業はいわば「流れ」であり、「ストーリー」から成り立っています。
前回の授業がこうで、その理解度はこうだった、だから今日の授業は、このあたりに力点をおいて授業しようとか、まあ、その都度考えていくわけです。
映像授業はそこがぶった切られます。
教える側としても、とにかく生徒の顔が見えないので、一般的な説明に終始するはずです。
一般的な説明とは、最大公約数的な、ボリュームゾーンを狙った説明ですね。
だから、成績の上位と下位の生徒がこぼれ落ちます。
上位の生徒はかったるい、下位の生徒は分かんない、です。
まあ、だからレベル別3クラス分くらいの映像授業にはするのでしょうか。
受ける側からすると、集中力の問題があります。
「見る」「見られる」関係は、大いに集中力に関係してきます。
映像授業は、頬杖をつこうと、鼻くそほじろうと、お菓子食おうと、何も言われませんから。
そんな問題を解消する手は、やはり直でなくても、顔の見えるオンライン授業だと思いますが、それをやらないんですね。
オンラインはどうやら、映像受ける準備ができているかという出欠確認、また連絡事項の伝達程度での活用らしい。
なぜ、やらないんでしょう?
映像よりオンラインの方がトラブルの発生率が高く、それを避けたいというのもあるでしょう。
1対100のオンラインをするくらいだったら(大手であればありえます)、映像で一方的に流すのと変わらない、というのも分かります。
それでも、ストーリー性を大事にして、普段の担当によるオンラインにした方が生徒ファーストで考えるとありだと思うのですが、それをしない。
なぜでしょう?
それは、実は人前に出せない●●が結構いるんじゃないかな、と邪推しております。
保護者の方々も見られますものね。
今回のこの非常事態宣言、大手の塾に限らず、どんな対応を取るかによって、平時には見えないその塾の「本性」が露わになりますね。