勉強の習慣作りはどうやったら可能だろうか。
再び歯磨きの例で考えたい。
歯、磨けよと昔カトちゃんは言った。
それと同じくらいのカリスマ性を持つことができれば話は別だが、カリスマ性をみんなが持つことはあり得ない。それはカリスマとは言わない。
では、ふつうの家庭で歯を磨かせる習慣づけはどうやったら可能か?
「歯を磨きなさい」一辺倒では、その場限りである。
下手すると「また言っているよ」で終わってしまう。
そんな中でも歯磨きは結局は習慣づけされているところがほとんどだろう。
それはなぜか?
・
みんながやっているから。
みんな歯を磨いているから。
その姿を見て、マネして、結局は当たり前の状態、習慣ができあがる。
本を読ませるにはどうしたらいいんでしょう?
何度もきかれた相談である。
家に本があり、家族が読書している、こんな環境があれば、自然に本を読むのではないでしょうか。
これが答え。
そう、習慣作りのカギは、そうなるだけの環境が整っているということ、コレである。
勉強の習慣作りも同じ。
環境が大きな影響を及ぼす。
その環境を強化するものの一つに塾というものがあると思ってよいのではないか。
塾に行けば、勉強せざるを得ないから。
だが、塾のほうでも単にガミガミと「勉強しろ、集中しろ」ではやはり、塾にいるときだけの勉強に終始してしまう。
真の意味での習慣化がなされない。
だから、あれこれ試行錯誤して、自然と勉強に向かう工夫をしているのだ、まともな塾は。
塾は塾での環境づくりがまた大切となる。
場合によっては、今度は塾の方からご家庭の方にお願いをすることもある。
その結果、本当に習慣化されて、自分からどんどん学習するようになったら。
最終的に、通塾を通して自学力をつける、これが目標なのだ。
そのとき、塾はリーダー役を降り、フォロワーに回る。