昨日解説した中1の国語。
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しびれたね、あの文章。
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みかんは自然な状態では育つものも育たない。
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実を結ばせようと思うのなら、かわいそうでも余計なものは切り捨てる。
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それは人間も一緒。
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なのになぜかこれができない人は多い。
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「かわいそうだし」
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「そこまでしなくても」
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相手のことを思いやっているようで、実はそうではない言葉がほかにも浮かんでくる。
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「本人と話し合ってみます」
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これだってそう。
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話し合って、結局、子供の言うなり
自主性を重んじるという名のもとに…
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そんなので、ホントにいいの?
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みかんだって、痛い思いをしてりっぱな実をつける。人間の教育が甘やかして、したい放題のことをさせていいわけがない。やはり、心を鬼にしてでも剪定、摘果に相当することをすべきである。
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これと思い定めたら、ほかのことはすっぱりあきらめなくてはならない。あれもこれもと言っていると、結局あぶはちとらずになる。そうならないためには、捨てる勇気がいる。
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つくづくその通りだと思う。
なお、出典は外山滋比古の文章である。