次の文を見てみよう。
日本が西洋と接触していた時代に目を向けるのが有効な手掛かりになるはずです。
さて、君はこの文を読んで違和感に気づけるか?
「うん、まあ普通じゃん」と流したなら、かなり危うい。
どこがおかしいのか。
そう―
「何の手掛かりなのか」が書かれていないのだ。
・近代化を理解するための手掛かり?
・文化の成り立ちを説明するための手掛かり?
・それとも歴史の授業で使うための手掛かり?
情報が抜け落ちている文章を、なんとなく「わかった気」で読み流してしまう。
それが「センスがない」ということだ。
入試問題でも同じ。
傍線部だけを読んだら、「何か情報が抜けている」ということが往々にしてある。
こういうところに気づけない子は、正解への第一歩を踏み誤る。
だからこそ―
文章を読むときは絶えず、「どういうこと?」「なぜなの?」と突っ込みを入れながら進めよう。
この姿勢があるかどうかで、国語力は天地の差になる。
そういう姿勢から、情報の漏れにも気づくし、君の国語は一気に伸びていくのだ。