週末の歩実塾は、ちょっとした修羅場になることがある。
きっかけは一つのスペルミス。friendが書けなかった子には、最初「5000回書いてきなさい」と言いたかった。だが、計算してみると4時間以上かかる。さすがにやめた。「30分なら頑張れる」──子どもの限界と本気を引き出せる量を、こちらも測っている。
そうして告げた「30分、ノートに書き続けなさい」
それなら大丈夫と手を動かし続けた子の目に、30分後にはたしかな光と自信が宿っていた。もう二度と、friendを間違えることはないだろう。
別の子は数学の答案で仰天の答え。
「ノート12本!」
こちらも驚かざるをえない。……が、負けてはいられない。
「では、イカの数え方は何? 塾にある辞書・参考書、全部使っていいから5分で答えを出して。」
辞書を引く音、参考書をめくる音。じたばたしながら資料をあたる姿は、実は「調べる」という行為そのものの練習になっている。5分では探せなかったがヒントを与えたら探し出せた。
ちなみにイカは「一杯(いっぱい)」。ご存知でしたか?
数学は再テスト制を採用している。基準点を下回ったら、再挑戦まで1時間のインターバル。
この縛りが集中力を生む。
「できるようになるため」に動いている顔は、普段の授業日とは少し違う。
普段の指導日は、決めごとにしたがって進む。それはそれで大切だ。
でも週末のこのわちゃわちゃは、子どもたちが「わからない」「できない」に正面から向き合う時間になっている。
そしてそれが、こちらにとっても密かな楽しみだったりする。
修羅場と遊び場は、紙一重。
歩実塾では、週末にこんな「とことんやる日」を設けています。ご関心のある方はお気軽にお問い合わせください。

