ある問題が分からなくて困っている子がいるとして、
その子に、
あー、これは、これこれ、こういうことなんだよ。
って教えるのは簡単。
で、その子は、その問題はできるようになる。
ありがとうございました。
めでたしめでたしと、その場ではそうなるが、
同時に虚しさもまたつきまとう。
その子は、いつまで経っても、
だれかに教えてもらわない限り、
先に進めないのではないかと。
だから、教えるべきは、個々の問題だけではなく、
もっと広く、
どういう手順で理解し、暗記し、問題に取り組んでいくか。
そこでわからなければ、どう動くべきか。
また、間違えた問題はどう処理しなければいけないのか。
こういうことを根幹において指導しないと、
結局はその場しのぎにしかならない。
逆に、根幹が体に染みついている子は、
教えらえずとも正しい方向へ自走を始める。
歩実塾が、取り組み方に手厳しいのにはこういう理由による。