2024年 神奈川公立入試 選考基準(2次選考)

神奈川県の公立入試は1次選考と2次選考に分かれる。

まずは定員の9割を1次選考の基準によって決め、

残りの1割はこれとは別の2次選考基準で決めていくことになっている。
1次選考基準についてはこちらをクリック

これまで2次選考は、内申点が加味されず、

入試当日の結果だけで判定されたので、

中学校と折り合いが悪い生徒に対しては救いの制度でもあったのだが、

来年度からはそれもなくなる。

なぜなら、内申のうち「主体的に取り組む態度」という観点が合否判定に絡んでくることになったからだ。

この観点、中2は関係なく、中3次のものが採用されるが、各教科、

A:3点
B:2点
C:1点

と数値化され、9教科27点満点となる。

これが下のグラフの青色の部分として加わってくる。

※市立橘の特色は「面接」、神奈川総合(国)の特色は「グループディスカッション」

例えば、川和高校が青の「主体的に取り組む態度」の比率が高くなっているが、

27点満点の数値が1つ違うだけで、特色検査の10点差をひっくり返すパワーを持つことになる。
1つ違うと、11.1点変わってくるので。なお、学力検査なら7点差を逆転できる。

ほとんどの高校が

主体的に取り組む態度、学力検査、特色検査の比が

2:8:2

となっているので、これをもとにすると、

主体的態度が1点低いと、

特色検査なら3点のリードが逆転され、
主体的の1点は、特色検査3.7点の重みがある。

学力検査では4点のアドバンテージがひっくり返される計算になる。
主体的の1点は、対学力検査では約4.6点に相当する。

なんだ、学力検査なら5点上回れば逃げ切れるじゃないかという考え方もできるが、
主体的観点が2違うと9点差が逆転される。これはさすがにキツいと思う。

上位校であればあるほど、

あと5点を取るのが難しいこと、

また、ボーダー付近に生徒がうずめいていることを考えれば、

内申の「主体的態度」の観点評価は軽視はできないと思う。

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