雑感– category –
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人は意識で動かない。環境で動く ── 勉強も努力も「場づくり」から始まる
やる気がないんじゃない。環境がそうさせているだけ 「意識を使って意識を変えようとするな。生活環境を変え、これによって自分の意識を変えようとしろ。」 ——これは、ある中学生の体験から生まれた実感だ。 彼は、学校でも塾でも成績上位。部活では副キャ... -
当たり前を当たり前にやる。それが一番難しい
まずは以下の動画を見てほしい。 元ボクシング世界チャンピオン・畑山隆則氏のインタビューだ。彼はこう語っている。 「ボクサーでいちばん大事なのは、当たり前のことを当たり前のようにやること。でも、それが一番難しい。」 試合は、年間で4、5回。残る... -
子どもの日だからこそ、敢えて言う
■ 子どもの日だからこそ、「甘さ」に目をつぶらない 5月5日は「子どもの日」。 でも、歩実塾はこの日を「ただ優しく見守る日」とは考えていません。むしろ、これから大人になっていく「過程の中にある今」だからこそ、目をそらしてはいけない甘さや危うさ... -
やりすぎでも放任でもない、親のちょうどいい関わり方
子どもの勉強に、親はどこまで関わるべきなのか。これは、教育に熱心な家庭ほど悩まされるテーマである。 一方には、「勉強は全部任せています」という放任型、もう一方には、「毎日つきっきりで教えています」という過干渉型。だが、どちらも極端であり、... -
「たったこれだけの指示」さえ守れないという現実
先日、中学3年生に次のような指示を出した。 空欄に入れるのに最も適切なものを、1,2,3,4の中から一つ選び、英文を訳しなさい。 シンプルで、誰が見ても明確な指示だと思う。「これだけなら、さすがに全員できるだろう」と思っていた。だが、現実は違っ... -
いちいち言う子は、伸びるんです!
勉強ができる子と、できない子。その差は、意外なところにあらわれる。たとえば——「いちいち言うかどうか」。声に出して確認する癖がある子は、なぜか伸びる。逆に、何も言わず、何も確認せず、ただ黙々と作業だけしている子は、なかなか伸びない。 電車の... -
「なぜ伸びないのか?」──見ればわかる、伸びない子の共通点
どんなにいい教材を使っても、どんなに分かりやすい授業を受けても、まったく伸びない子というのは、実在します。なぜなのか?理由は簡単。行動・態度・思考すべてが、成長の足を引っ張っているからです。 今日はそんな「伸びない子」の典型的な特徴を、ま... -
子どもの口調に表れる、親の関わり方の“質”
■ 子どものひと言ににじみ出る「家庭の教育観」 教室で、こんなやりとりに出くわすことがある。 「あの…うちの親が、それはやらなくていいって言ってて…」「先生、それはちゃんと話してくれって、親が言ってました」「ぼくはいいけど、親が怒るので…」 本... -
「明日どうするか」が書かれていない振り返りは、無価値である
歩実塾では、日々の振り返りを書いてもらっている。GW期間中は、使用する接続詞も各自で設定してOKだ。だが、それは内容の“自由化”を意味しない。 よくある失敗例が、「今日はまあまあ頑張れた」「また明日もがんばります」といった、抽象的な感想文。だが... -
「自分でやれます」の落とし穴──それ、本当に“自立”ですか?
■ はじめに 「自分でやれます」──とても頼もしい言葉に聞こえます。でも、実際に成績が伸び悩んでいる子ほど、この言葉をよく口にします。なぜでしょうか?今回はその“自力”の正体を、少し掘り下げてみたいと思います。 ■ 自立じゃなくて、ただの“ひとりよ...