合格体験記 番外編 国立大学医学部への道

3月2日の土曜日、教え子が塾に来てくれました。

大学進学の報告です。

進学先は福井大学医学部医学科

いろいろと話を聞いたのでそれをもとに書いてみようと思いますが、

それにしてもよく合格したなと。

大学合格、おめでとうございます!

高校入学まで

初めて会ったのは中3の夏が終わろうとしたころ、

そろそろ高校受験を意識して塾を探してまーすっていう感じで来たのでした。

夏が終わったころにやってきて…

肝心の成績は、どうなんだろう?

公立志望で8月の全県模試は受けてみたとのこと、

聞くと、英語の偏差値47!

得点にして36点!
ちなみに歩実塾の今年8月の英語の塾平均点は97点を越えています。

5教科にしても偏差値54。

で、志望校は多摩高校ときた。

夏前においで!

といって拒否することもできたが、

どうも意志が固いというか、引き下がらないというか。

学校の成績は良かったので、

なら、いけるところまでやってみるか!

ということで引き受けたいきさつがあった。

土日は基本的に朝から晩まで、自学特訓! 
冬休みも同様!

平日ももう部活ないから早く来れるでしょって。

つまりはずーっと自学しろ!

そういうことでもしないと追いつかない。

そして約半年後、

まさに猛勉強が功を奏して、

見事、多摩高校を突破したのでした。
ギリギリではなく余裕をもって。

そんな彼女が今度は国立大学医学部に合格というんだからそれはもう…、ね。

高校入学後

高校入試突破の勢いそのままに、最初の大学進路希望調査では

京大医学部

と書いたのだそうだ(笑)

今振り返れば、身の程知らずというか、赤面ですよねと本人も笑ってました。

コロナ禍の中で、普通の高校生活とは程遠いスタートだったものの、

それでも、学校の勉強はしっかりとやろうと。
部活はテニスと英語のディベートの兼部。高2まではこういう活動も熱心にやっていたそうです。

数学なら網羅系の参考書を配られたり、

英語なら単語帳を課されたりしたわけですが、

そういうものは手を抜かず、確実にものにしていったようなのです。
テキスト類は大切に扱う。これはきれいに使うという意味ではなく、ボロボロになるまでやり込むのだが、自然と愛着が湧いてくることをいう。

基本的に学校の勉強から手を広げることはなく、

高2のころまでに学校の勉強以外にやったのは英語の通信添削くらい。

高3になってようやく、大学受験に本腰になり、

物理は、学校に任せていたら終わるのが11月くらいまでになってしまうので、

さすがにそれはヤバいということで、

物理だけ夏前に終わらせるべく、予備校を利用したとのことでした。

それ以外は、基本的に学校の勉強を中心にして進めていったとのこと。

国立大学を目指す子はもちろん多摩高校にはたくさんいるわけで、

そういう志を同じくする友達の存在も励みとなり、苦しい時でも乗り越えられたとは本人の弁。
一緒に国立頑張ろうといっていた子がいきなり校内推薦で、慶應に決めたよと告げてきたときには落ち込んだりしたようですが。

また、学校も多様化する大学入試の情報はしっかり持っていて、

医学部受験なら、学校推薦型選抜っていうのを使うといいかもと教えてくれたり、

受験に向かう新幹線の中、オンラインで応援してくれたりと、

サポート体制、しっかりしているなという印象を受けました。

しかし、現役で受けた昨年、わずかな差で、不合格。

浪人を決意したのでした。

浪人時代

河合塾の最上位クラスに在籍。

授業は朝から午後3時くらいまではあったけれども、

それには休まずに出たそうです。

授業なんて必要なものだけ出て、あとは自学に励んだほうがよくない?

と聞くと、

もちろん授業終了時の3時から9時くらいまではずーっと自学。

でも、息抜きも必要で、一部の授業はまさにその息抜き代わりで出ていたということでした。

夏は講習は取らず、自学一本。ゴリゴリにやった。

秋には、限界も見えてきた。

これ以上無理というラインが分かったのだと。

だからこそ、ここまでやってダメなら、しゃーないという気持ちで挑んだ共通テスト。

ところが、初日にやらかしてしまう。

パニック。

それでも、なんとか2日目は挽回し、現役のころを上回る得点を持って、

昨年受けた同じ福井大学へ、

これまた同じ学校推薦型選抜で出願をしたのでした。
この制度は1浪まで使える。

結果は合格。

合格は、高校時代の成績と活動、面接、志望理由、そして共通テストの結果で判断されるが、

ここでなんと、高校時代の部活動への取り組みも評価されていたようなのです。

もし不合格で一般受験に回っても、模試の判定からしてもおそらく合格したのではないかと思いますが、

ともあれ、話を聞いていると、

合格は私一人の力で勝ち取ったんだ

というおごった考えは全くなく、

いろんな人の支えがあって、さらに運や偶然も味方し、合格できた

という言葉がスーッと出てきたのには感服しました。

大学入試の勉強でつらいとき、

高校受験のときにあれだけ勉強したじゃん!」というのもメンタル面での支えになったようです。

一方で、高校受験時、どれだけ勉強したか、記録取っておけば、それがより支えになったかもしれないとも。
歩実塾生はこういう記録は取ってもらっているが、一部の生徒は卒塾のときに後輩への鼓舞のために寄付してもらっている。もし、大学受験でつらくなったら、いつでも自分の記録を見に来てもらって構わないですよ。

そのついでで言うと、つらい時の対処法は、言葉にすることだな、と彼女の受験生活を振り返っていたときに強く思いました。

何かあるたびに、ノートに気持ちもメモっていたそうなのです。
それを聞いてあげる人がいるともっといいのかもしれません。

実際にはここに書ききれないさまざまなことがあったと思いますが、

医学部へ行きたい、という夢を現実のものにした彼女に拍手を送りたいと思います👏

この先、お医者さんになるための試練が待ち受けていると思いますが、今後の活躍も期待しています🌸

福井のお土産もありがとう!

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