「わかりました!」
……で、終わっていないか?
それで点が取れるなら苦労しない。
授業を聞いて「なるほど」と思う。
解説を見て「わかった気になる」。
だが、それだけでは弱い。
理解と定着は別物だからだ。
例えば、現在完了。
継続・経験・完了・結果。
この4つ、即答できるか?
「えーっと……」となるなら、まだ足りない。
ing形も同じだ。
動名詞?
現在分詞?
……ここまでは言える子もいる。
だが、本当に大事なのはここからだ。
現在分詞なら、
形容詞として名詞を修飾しているのか。
(a sleeping baby)
進行形の一部なのか。
(He is sleeping.)
分詞構文なのか。
(Walking down the street, I met Ken.)
ここまで瞬時に整理できるか。
不定詞だって同じである。
名詞用法。
形容詞用法。
副詞用法。
「なんとなく」で読むのではない。
見た瞬間に分類できるか。
ここが勝負だ。
そして、そのためには暗記が必要になる。
「暗記」と聞くと嫌がる子がいる。
思考停止だ。
詰め込みだ。
違う。
暗記は、考えるための土台だ。
九九を覚えていない人が複雑な計算を速く正確にできるだろうか。
漢字を覚えていない人が文章を書けるだろうか。
英語も同じだ。
基礎事項が頭に入っていないと、毎回ゼロから考えることになる。
それでは遅い。
そして、だいたい間違える。
逆に、暗記されている子は強い。
「あ、この形か」
「でも今回はここが違う」
「ということは、こっちの解釈だな」
こういう判断ができる。
つまり、
細かな違いが見えるようになる。
解像度が上がる。
同じ英文を見ても、見えている世界が変わる。
暗記をバカにしてはいけない。
もちろん、意味も分からずただ覚えろ、という話ではない。
理解したものを覚える。
覚えたものを使って考える。
この往復こそが、本当の勉強である。
「わかった」で終えるな。
スラスラ言えるまで覚えろ。
迷わず分類できるまで覚えろ。
瞬時に使えるまで覚えろ。
そこからようやく、本当の学力が始まる。

