前回のブログでは、「調査書(内申点)の1点が、学力検査で何点分に相当するか」を比率ごとに紹介しました。
比率が変われば、1点の意味が大きく変わる――この事実に驚いた人もいるかもしれません。
では次の疑問が出てきます。
そもそも、自分の内申は「足りている」のか?
目次
合否ラインにおける「内申の目安」は、ここで確認できる!
神奈川県の公立高校を受験するうえで、まず見ておきたい資料があります。
📘 「高校入試研究会」の冊子・27〜28ページ
ここには、各高校の「合格者の調査書点(内申)の平均値」が一覧表で掲載されています。
例:多摩高校(調査書4:学力検査6)の場合
たとえば多摩高校は、比率が「調査書4:学力検査6」の学力検査重視型。
この高校では、合格者の調査書点の平均は、おおよそ126点前後(135点満点中)です。
つまりこういうことです:
- 自分の内申が128点 → 平均よりやや上
- 自分の内申が123点 → 平均より3点下
もちろん「平均」ですので、これより下でも合格している人はいます。
とはいえ、「今の自分の位置」を測るには非常に参考になる数字です。
平均より内申が足りないときは、どれだけテストで挽回?
ここで前回の内容を思い出しましょう。
多摩高校のように「4:6」の比率では、調査書1点は、
学力検査2.47点に相当します(500点満点換算)。
つまり、内申で5点足りないなら、 5点×2.47=12.35点→本番で13点以上上回れば取り返せる
という計算になります。
「平均に対して何点足りてないか」→「そのぶん、学力検査で何点積まなければならないか」
これをはっきりさせておくと、受験勉強の目標設定も具体的になります。
中3生の今は、135点中まだ「45点分」しか出ていない
現時点で中3生が持っている内申点(調査書点)は、中2の45点分だけ。
残りの90点分(中3の2学期の成績)はこれから決まるのです。
だからこそ、今の自分の点数が平均より下だからといって焦る必要はありません。
逆にいえば、平均より上にいても油断は禁物。
いまやるべきこと
- 「高校入試研究会」の冊子で、志望校の内申平均(27〜28ページ)を確認
- 自分の現時点の点数と比較
- 足りなければ、前回ブログの計算で「学力検査であと何点必要か」を逆算
- そして、中3の通知表(=残り90点)を1点でも上げるための具体的な行動を!