【脱帽】「意味が通らない」を正解した小6。引っかけ問題に勝った、その「論理の誠実さ」に震える。

今日は、今年最後の小学生の授業で起きた、最高にシビれるエピソードを紹介します。

出題されたのは、こんな「引っかけ」の英文。

“I gave a dog Tom.”

これを見たとき、あなたならどう訳しますか? 普通はこう考えてしまいます。 「dog(犬)とTom(人の名前)があるな。…あぁ、トムに犬をあげたんだな!」

ところが、ある小学6年生は、迷うことなくこう答えました。

「僕は、一匹の犬にトムをあげた。」

1. 「空気を読まない」という最高の知性

「犬に人間(トム)をあげる」なんて、現実的にはあり得ません。不自然です。 だからこそ、多くの人は無意識に「文法を無視して、現実的に意味が通るように」勝手に解釈をねじ曲げてしまうんです。

でも、その子は違った。 彼は、自分の中に構築した「SVOO(〜に、〜を)」という文法ルールを、何よりも信じたのです。

  • 「giveの直後にある a dog は、受け取り手(〜に)だ」
  • 「その後に続く Tom は、渡すもの(〜を)だ」

たとえその結果、どんなにシュールで不自然な物語が生まれようとも、「英語のルールではこうなっているから、これが正しい」と言い切った。これ、実は語学においてもっとも重要で、もっとも難しい「論理への誠実さ」なんです。

2. 「引っかけ」が効かない「本物の英語脳」

この問題を出した側は、おそらく「意味に惑わされて語順を無視するだろう」という引っかけを仕掛けたはずです。 しかし、その子は「意味(常識)」という霧に惑わされることなく、「構造(ロジック)」という羅針盤だけを見て突き進みました。

この「構造を見抜く力」さえあれば、これから先、どれほど難解な英文に出会っても、彼は迷いません。 なぜなら、単語の意味を繋げて「なんとなく」で読むのではなく、文の形から正確に情報を読み取る力が備わっているからです。

3. 正解以上の価値がある「一歩」

「不自然だけど、これが正しい」

この一言を言えたとき、彼は英語という言語の「本質」に触れました。 言葉を雰囲気で捉えるのではなく、ルールに基づいた「システム」として理解している証拠です。

私は、この答えを聞いた瞬間に立ち上がって拍手したくなりました。 常識というバイアス(偏見)を突破して、純粋な論理で正解を導き出したその小6生。

君のその「ルールを徹底的に信じる目」は、将来、英語だけでなく、あらゆる学問を極めるための最強の武器になるよ!

あっぱれ。本当に、あっぱれでした!

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