公立高校受験専門塾の歩実塾です。
本日は、最新の入試結果を踏まえつつ、英語の話をしたいと思います。
それでは、どうぞ~
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英語はひたすら暗記。
理解ももちろん大事だけれど、暗記面を強調しておかないと、積み上がらない。
暗記なくして向上なし、と言い切っていいくらいだ。
チャート式シリーズ「基礎と演習 英作文」にはこうある。
「本書は暗記することばかりではないかと諸君は言うかも知れない。正にその通り、暗記すべきことばかりである。英語は99パーセント暗記ものだといった人がいる。それはウソである。英語は私に言わせるならば100パーセント暗記ものなのである。」
早稲田大学名誉教授 中尾 清秋
なのに、何度も読んだり、何度も書いたりして覚えるという学習をしてきてないので、多くの生徒は土台がぐらついている。
変な癖がつく前にさっさと正しい勉強法で学習した方がいいと思う。
小学生のうちからガンガンにやる必要はないけれど、中学生になってからは、暗記を基盤とした学習を進めないと、あとで大変なことになる。
手遅れになりやすい。
神奈川県の公立高校の入試結果を見てみよう。
偏差値 | 年度 | 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 社会 |
70 | 2020 | 87.9 | 77.3 | 94.2 | 85.2 | 90.2 |
2019 | 91.0 | 67.9 | 86.1 | 89.7 | 73.1 | |
40 | 2020 | 31.0 | 45.9 | 57.9 | 40.3 | 40.6 |
2019 | 31.4 | 42.6 | 47.6 | 46.8 | 20.0 |
偏差値70の生徒は去年も今年も英語は高得点を取れている。毎年これくらいとらないと勝負にはならない。取りこぼしはそのまま命取りだ。
この表で伝えたいのは、もう一つある。
偏差値70の生徒と偏差値40の生徒を比べると、今年、英語は約57点の開きがあった。数学は31点、国語は36点、理科は45点、社会は50点だから、一番得点の開きがあるのは英語ということになる。
計算すればすぐに分かるが、昨年も英語の差が一番大きかった。
何をどう勉強していいのか、わかっているようで実はわかっていない。
暗記を土台にしていない。
なんとなくの勉強で、いつの間にか分からなくなってから、一気に挽回するのはきつい。
正しい勉強法を知らないのだから。
また結局のところ英語はコツコツ積み重ねていくしかないので、直前の追い込みがきかないことも大きな差となっている要因だろう。
英語は難関高校を狙うなら高得点は当たり前、でも気を抜くと一気に差をつけられてしまう恐ろしい教科だ。
ちょっとでも英語に不安のある方は早めに正しいやり方で勉強するのをお勧めする。
おそらくラクしてできるようになる魔法はない。